京町家と言っても定義はさまざまで、実は統一された見解はありません。一般的に敷地形状は、うなぎの寝床といわれるように奥行が長く、その構造は伝統的な軸組木造であり、間取りには通り庭、続き間、坪庭、奥庭を保っているか、それらを過去に有していた建物を京町家と呼んでいます。

外観の特徴として、瓦屋根、大戸・格子戸、出格子、虫籠窓、土壁などが見られます。また、都市住民が都市の中で高密度に住み、往来の人との交流やふれあいを前提として商い、生産する建物であるという性格上、その外壁は通りに面し、隣の建物とは近接し、軒を連ねているという特徴をもっています。

京町やの特徴

木の特徴を生かして、風通しや採光、職業によってその機能性や用途にも適した意匠、さらに防犯対策としても機能している建具。

厨子という中二階の正面に設けられた漆喰(しっくい)や大津土、じゅらく土を塗って整えられた窓を虫籠窓といい、内側には障子戸が付いています。 

通り庭の上に屋根裏まで吹き抜けになった空間です。主に台所の排気機能を担い採光や換気のための天窓や高窓が配されています。

唐の玄宗皇帝にとりついた邪気や疫鬼を退散させたという、中国の故事にならった魔除けの鐘馗さんは、表通りに面した庇の上の虫籠窓の前などに祀られます。 

道路に面した外壁に置かれているアーチ状の垣根。道路を通る馬のはねる泥や、軒下(犬走りとも呼ばれる)を通る犬や猫の放尿から、家の外壁を守るものです。

上げ下ろしのできる折り畳み式のばったり床几は、見世棚として使われ”揚げ見世”とも呼ばれます。商品の陳列台であったり、作業台であったりしますが、店をしまうときには閉じられます。

京町家は採光と風通しのために、いくつもの庭を配しています。 入口を入ってすぐに見世(みせ)庭、玄関から裏庭までの土間の部分を通り庭。大きな町家の場合は、途中に坪庭と呼ばれる小さな庭があります。

間口と家の奥とを繋ぐ細長い土間のことで、人や物だけではなく風が通る道でもあるそうです。「鰻の寝床」と称される京町家は間口が狭く、縦にひょろ長いのが特徴です。

Copyright© 2013 GuestHouse KOTOYA All Rights Reserved.